2台以上のコンピュータから(新着,保存を含めた)メイルや記事を扱えるという IMAP の機能は,電子的な情報伝達への依存の割合が大きくなり,複数のコンピュータを利用する人が多くなるに従い,とても重要になってきています.しかし,この機能はまだ理解が得られているとは言いがたいのです.たとえば,現在広く使われている Post Office Protocol (POP) は,一台のコンピュータを使っている限りはうまく機能します.それは,「クライアント」側にメイルを転送した後,サーバから削除する,という「オフライン」処理をもとに設計されているからです. この「オフライン」接続法は,複数のコンピュータからの接続には不適切です.なぜなら複数のコンピュータがこの接続法を使うと,その人宛の電子メイルがそれぞれのコンピュータにばらばらに保存されることになってしまうからです. ですから,各コンピュータが一つのファイル・システムを共有しない限り, POP ではうまく利用できる「オフライン」接続法は,利用者を電子メイルの保存や操作をするための1台のコンピュータにしばりつけてしまいます.
IMAP の基本目標は以下の項目を含みます:
規約の最新版は IMAP4rev1 であり,現在 Internet Task Force (IETF) の standards track に位置しています. IMAP は 1986 年にスタンフォード大学ではじめて開発されました. しかしながら,10年あまりたつまでは電子メイル業者の注意を引くことはありませんでしたし,現在でも POP のような初期の,機能の少ない規約ほど知られてはいません.( IMAP History 参照).
IMAP と同類の通信規約は,カーネギー・メロン大学で開発されています. これは "Application Configuration Access Protocol",略して ACAP と言い,クライアントがどこにあっても,設定ファイルやアドレス帳,ブックマーク・リストなどを操作できます.これは IMAP がメイルボックスに対してできることと同じです.
* メッセージ・アクセス法としての IMAP の利点に関する詳細な議論は, Comparing Two Approaches to Remote Mailbox Access: IMAP vs. POP および Message Access Paradigms and Protocols を参照.
(This page last updated: Friday, 14 Jun. 1996)
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